令和6年度 畑かん営農モデル地区現地研修会 報告(11/11)
令和6年11月11日(月)に那珂川揚水機場・成沢吐水槽・
畑総飯富岩根地区・飯田地区(なるみ園)において
現地研修会を実施、那珂川沿岸受益農家や市町村関係職員など
計40名が参加しました。
①国営那珂川沿岸農業水利事業で完成した施設について
・国営事業の概要と進捗状況について国営事業所より説明を
受けました。
当事業は、那珂川沿岸地域で一体的に農業用水の管理を行い
安定的な水供給を行うことを目的として、水戸市ほか7市町村
にある8,617haの水田・畑地に農業用水を供給する事業です。
御前山ダム、揚水機場や水路を新設して周辺地域に那珂川の
水を供給するとともに、老朽化が進行している農業水利施設
(揚水機場、頭首工、水路)の改修を実施しています。
現在、新設した機場・水路の試験通水を実施しており、
順次用水利用が開始できるよう整備を進めています。
・現地では、那珂川揚水機場と成沢吐水槽を視察しました。
設置されており、現在は、周辺地域に那珂川の水を供給
するため、試験運転を実施しています。
次に成沢吐水槽は、那珂川揚水機場の吐出水槽であり、
当該水槽を起点として各地域に自然圧で送水されます。
常に水槽水位を測定し、これが中央管理所・那珂川揚水機場に
送られ、水位の変動に応じて、送水されます。
吐水槽で貯水した水は、水那幹線(城里町・那珂市・
ひたちなか市・東海村)と水内幹線(水戸市・茨城町)に分かれ
各地域に送水されます。
②畑地かんがい施設を活用した営農状況について
農業用パイプラインの工事を実施しました。
受益面積は110.4haで、主な作物は、ねぎ、しょうが、
デントコーンなどが栽培されています。
飯富岩根地区の用水は、那珂川沿岸の着水までは暫定水源を
活用しており、現在、水那幹線沿いの、飯富岩根分水工まで
通水されており、県営の岩根支線は試験通水を実施して
います。
・畑地かんがい推進モデルほ場設置事業飯田地区(なるみ園)を
視察しました。
による新たな地域農業として維持・発展していくことを
目指し、畑地かんがい推進モデルほ場設置事業を実施し、
施設整備と営農調査(経験的なかん水に対して、適時かん水
した場合の収量や品質の変化)を実施しました。
調査結果、トウモロコシの収量は2ヶ年平均で24%増加し、
品質では、3L規格のものが 8割以上となりました。
になり、また、ほかの作物においても同様の効果が出ました。
飯田地区内では、社会福祉法人の運営する「なるみ園」が
中心に営農をしております。なるみ園は、約2haを
トウモロコシ・サトイモなど多品目の野菜を栽培
しています。
なかでも食用の白いトウモロコシ(ロイシーコーン、
ゴールドラッシュ)に力を入れて営農しております。
肥料は、堆肥を自作しており、11月から約3ヶ月かけて
20t程度製造しています。これによって水田畑地とも、
できる限り化学肥料は使用せず、自作堆肥を用いて可能な
限り循環農業を心がけています。
ただし畑地では、どうしても、虫や病気が発生する場合が
あるため、一部防除用に農薬を使用しています。
生産した作物は、直営のサンファームなるみとなるみ園
駐車場にある直売所で販売しています。
かん水方法は、事業において整備した井戸を活用し、
かん水チューブによりかん水を実施しており、
トウモロコシやサトイモには1日3時間程度、用水を利用
しています。
通年で農作業ができるよう、現在は、園北側ハウスで水耕
栽培(三つ葉やバタビアレタス)を実施しています。
当協会では、今後も畑地かんがい営農の推進に取り組んで
まいります。
当日の配布資料


