令和6年度 講演会
日 時:令和7年1月22日(水)
会 場:那珂川沿岸用水管理センター
出席者:那珂川沿岸地区受益農家 国・県・市町村職員 計41名
講 演:①常陸大宮市における有機農業の取り組みについて
常陸大宮市 産業観光部 農林振興課
課長補佐 疋 田 徹 治 氏
②有機農業の取り組み 稲作
(株)JA常陸アグリサポート業務執行取締役
大宮営業所長 鈴 木 康 成 氏
内 容:
講演①では、常陸大宮市の「子供達のために学校給食に有機農業を取り入れたい」との強い思いから有機農業を推進する取り組みが始まり、有機農業の拡大に向け、生産基盤(農地)の確保・担い手の支援(JAS・みどり認定等)・消費需要の創出(学校給食への提供・
味噌や豆腐への加工・販路開拓)等の取り組みについて講演を頂いた。
現在、常陸大宮市の有機栽培面積は、34.1ha(畑:30.2ha田:3.9ha)となっており、主にニンジン・ネギ・ほうれん草・
さつまいもを栽培している。
学校給食へ導入状況は、有機野菜20%程度、有機米50%程度と
なっており、令和8年度には、有機野菜は可能な限り導入し、有機米は、100%の導入を目指している。また、昨年から有機大豆を使用した味噌・豆乳を試作しており、味噌は今年から本格的に学校給食に導入する予定である。
有機栽培において、慣行農業等との緩衝地帯を設けることや水利用が可能となることが必須であり、これらが可能となる農地を土地改良事業等により確保することが重要である。また有機生産物の
生産拡大に向けて、適正価格で取引される環境を作っていくことが必要であり、そのため需要に応じた加工や販路を創設していくことが今後の課題である。
講演②は、常陸大宮地域の担い手として有機米及び有機野菜の
栽培に取り組んでいる状況について、講演頂いた。
現在の有機栽培面積は、畑3.5ha水田5.3haであり、水田は、今後拡大を予定している。
畑では、三美地区において、学校給食に提供するためのカレー
セット(にんじん・じゃがいも等)を中心に、ねぎやさつまいもなどを栽培している。有機米は、鷹巣地区において、周辺地域との緩衝地帯を設けながら栽培を始めたところである。
有機栽培の難しいところは、農薬等が利用できない中での病気・雑草対策である。そのため土作りや栽培方法を工夫することで、
対応している。特に有機米の防除対策として、複数回の田起し・
代掻きの実施や、栽培期間中の深水栽培などによる対策を講じている。
有機栽培の取り組みを始めるに当たっては、慣行栽培から工夫した栽培技術が必要となることから、それを習得しながら、今後、
有機農産物の生産拡大に努めていく。
交わされました。
当日の配布資料

